その一つとしては、
アジアや欧米における「日本人ネットワークってあり得るカモ!」
と考えて、今、少しずつ実践に移しています。
日本人って、外国では内輪で固まりやすい傾向って揶揄されることもあるのですが、これを逆に前向きに捕らえてみた、といえば当てはまるでしょうか。
邱永漢さん風に言うと
「日本人はアジアに散らばって「日僑」になりなさい。」
といったイメージでしょうか。
そう思うにいたるまで、具体的にはこんな経験をしました。
私は、中国では、まず国営企業の人と付き合いました。
当時私は右も左も分からなかったので、何かとその国営企業の方を頼ったのですが、
・情報を小出しにし、信頼関係構築について何かと踏み絵を踏ませる
・彼ら自身(個人)に有利な取り計らいに徹する
・裏で鞘を抜く
・だんだん人間関係が複雑になっていく
などなど、いろいろ勉強させてもらう羽目になりました。
結局、その国営企業に関しては、私の中国人パートナーが彼らのことを信用せず、簡単に言うと「あいつが嫌いだ」「あいつも嫌いだ」でした。
最終的には私からきっぱりと「それならばやめましょう」と言い、一年かけた交渉・協業を打ち切り、ビジネスとしては破綻させました。
その一連の経験から、「とにかく中国人同士は、(潜在的に)日本人の想像を絶するほどに仲が悪い」ということを感じました。
企業活動から一年経って、再び路頭に迷った私は、うまそうな日系企業を見つけて、そこに飛びつきました。
しかし実際は、シンガポール人が経営の実態を握っていました。
そこは、日本は技術担当という住み分けをしていました。
そのときは、私はこれは合理的だと思っていました。
事実、私の興した会社も、「日本が技術で中国が経営」というのが基本コンセプトだったのです。
さて、今度もまた、私の中国人パートナーは、また「あいつが嫌いだ!」ということになりました。
彼に聞いてみると、アジアで一番信用できないのは、
1番、シンガポール人
2番、香港人
3番、韓国人
なのだとか。
ちなみに、「中国人は、下の人は信用できないが、上の人は信用できる。」とのことでした。
今回の場合、「なんだ、経営実態はシンガポールじゃないか!アジアで一番信用できないやつに、スキを見せるな!」と釘を刺さた具合です。
しかし、同時に、その日本企業側に対しては、「もっと深いお付き合いにしたい」と、相手日本企業に対しては、会ってもいないうちから積極的姿勢でした。
私自身も、最初に話しかけられた言葉が、「会社を作らないか?」でしたし。
日本人がカモに見えているのかもしれませんけど・・・
でも、誤解を恐れずに言えば、実際には彼からは日本に対しての敬意の目線を感じています。
仮にもしカモに見えていたとしても、「信用」自体は何事にも変えられないものだと思います。
それに比べて、中国人同士、アジア人同士の仲の悪いことときたら・・・
他にも断片的に耳にした事などから察するに、このことは、私の中国人パートナーの個人的意見というよりは、アジア人に通じる日本人観なのではないかな~と感じました。
話はちょっと変わって、
国営企業を切り捨てて、調達ルート確保のために路頭に迷っている時期、仮登記が済んだその日に、当時は藁にもすがる思いで、「NCネットワークCHINA」という、上海の日系企業を中心とした情報会社の入会しました。
そのとき、私はまだ「仮登記」という、厳密に言うと全く信用の無い状況でしたが、入会するや否や、全く世界が変わっていきました。
ネットワークを利用して、調達先情報が容易に手に入るようになったのです。
しかも、こういうことがありました。
A社にアポとって訪問すると、日本人は不在にもかかわらず、担当の中国人が、「ああ、そういう話ならB社だな。一緒に行きましょう」となりました。
で、B社に行くと「ああ、そういう話ならC社だな。紹介するから一緒に行きましょう」となりました。
果たして、ネットワークは会員以外に飛び火して、ひ孫までつながり、ようやく目当ての調達先に届きました。そして皆さん、口をそろえて「直接取引やっていいよ」と言ってくれました。
中国ローカルのコネ社会(裏金社会?)に浸りきっていた私には、涙が出そうな言葉でした。
そういうことを幾度と無く経験し、スムーズに調達先を見つけることが出来ました。それにしても、上海での日系企業の多いこと。極論すると、「欲しいものは全て日系企業から調達できる」言える位の厚みがあることに気づきました。
このよう例を体験し、また、いろいろ細かい体験や聞きかじったことを総合すると、
「日本人は特に外国で日本人に会うと、自然と仲間意識を持つ」
「(中国では)日系企業ネットワークの厚みが想像以上に厚い」
ということを感じました。
中国には無数の日本人と日本企業のネットワークがあるという現実に、私は感嘆する思いでした。
いつの間に?って思います。
このことは、日本人が「中国人は強力な華僑ネットワークを持っている」と妄想している以上の、強いネットワークを感じます。
これは既に、日僑ネットワークと呼べる状況なのではないかと思うわけです。
そして、この様な壮大な?事実を前にして私は、
日本企業(人)が技術供与だけに甘んじることに、大変な物足りなさを感じるにいたったわけです。
今は、もっと日本人が表に立って、あるいは裏で糸を引く黒幕になって、民間的なネットワークにより、アジアを牽引していく未来を妄想し、そのための具体的行動を少しづつ進めています。
日僑ネットワークと、外国人の日本人(企業・個人)への尊敬の念は、日本人の特権だと思いますし、個人で無謀な何かするにも、強い味方になると思います。
さてこの先、
駄目になっていく(かもの)日本政府を尻目に???
新聞に全く載らないような地道な日僑の活躍によって、アジアが、あるいは世界が、一つのまとまりある単位として、成長と繁栄を遂げることが出来たらとしたら、、これって凄く痛快で、そして日本人として誇りの持てる事だと思うし、何よりも今、自分はそういう事だったら貢献できる!自分なら出来る!と思っています。
追記)
中国の経済見通しについては触れる余裕ありませんでしたが、もちろん、中国に悲観していたら、私は中国ではビジネスしていません。
一応、過去日記ではかなり触れていたと思いますが、なんせ、とにかく、、、そういうことです。(汗;)




by Jiran Jiran
日本人はアジアの蚊帳の外Part…